社長の独創的アイディアと新価値への道。それは何気無い日常から新たな空間を探し求めること
 
2008/08/08:沈んだ村

先日、仕事の都合で岐阜県揖斐川町の徳山ダム付近
に行ってまいりました。


以前、徳山ダムの建設工事に少しだけ関わったこともあって
関心は少しあったのですが、よっぽどの事がない限りまず行く所ではないと思ってましたが
今回たまたま、岐阜方面に行く機会ができたので、まだかなり距離はあるものの
せっかくだから徳山ダム付近まで足を伸ばしてみた。


岐阜県側から揖斐川の清流に沿って、303号線を北上、川では鮎釣りをしている人たちが
数多く見られ、大変景色の良い場所である。




少し山沿いに入り細い道を淡々と走る、途中でダンプと数台すれ違うものの、
一般車両はほとんどいません。


やはり、想像通りのカーブの多い山道で、道路はダム建設の為にできたのでしょう、
非常に整備され綺麗です。


しかし行けども行けどもダムらしきものは見えてこない・・・


途中にコンビニでもあれば、立ち寄れることができるのですが
どう考えてもこんな所にある訳がない・・・観光地でもないし・・・
心の中で思いながら車を走らせる・・・


今回、ついでではあるが足を伸ばしてみた理由の一つに
私の従兄にダム開発の関係者がいたので、ダムのことを幼い頃よく聞き、
素晴しい仕事をしているなぁ。っと思っていたころを振り返り、
自分の目で見たいと思って来たのが理由の一つである。


この辺りも、かつては集落があったであろう。そのような地形が見て取れるが
今は、人間が生活できるようは場所ではない
この地域もダムからの放水によって、いずれのみこんでしまう流域であろう・・・


しばらく走るとやっとダム湖が見えてきた。確かにデカイが大きな感動もなかった。


徳山ダムは、洪水調整、流水の正常な機能の維持、新規利水、発電


私たちの暮らしの支えになっているのだが、実感はない

調べによると、岐阜県・愛知県・名古屋市の水道用水と工業用水として取水でき、
1日で約30万世帯の水を供給することができると言うことなので、
私の住んでる町も決して他人事でないことも確かである。


この場所に長年、平和に暮らしていた人たちの村を私たちが奪っているのかもしれません。




今回少しの時間ではあるが、何気無しに眺めていた徳山ダムの風景も
村を捨てざるをえなかった人々の心情を考えると
何とも表現のしようのない虚しさをおぼえたのも事実である。




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コメント(1)
BLAN :

きれいな場所ですよね。

いろんな人の想いをためた水と、景色が、人の役に立つんですね。

これから。。。の、場所。

みんなに伝わるといいですね。


2008年08月25日 17:08
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